依存症
空と同じ青さで生きていた
そんな僕はもういない
雨の降る街を1人で歩くのが好き
けれど君は雨を嫌った
2人は自分の道を歩きすぎた
そんなことも気にせず夜は訪れて
今年最初の雪が降る
君に出会った季節を迎える度に
無機質な空を見上げては
君を思い出している
朝を待つ孤独は深い夜に埋まっていく
君の好きな音楽が好き
君の好きな映画が好き
君の好きな小説が好き
僕は自分自身の足で立ち上がったことなんか一度もなかった
僕はそんな人間だ
君の中にいる見えない傷が
この街を彩る人工的な明かりに照らされた
世界が君一色に染まる
静かに消えた流星の儚さは
まるで君の「さようなら」みたいだった